エマ=ワトソンのノーブラ騒動からジェンダーについて考える
エマ=ワトソンがあわやポロリ?!というセクシーショットを披露したことが、アメリカでは大注目のニュースになっています。(これはあくまでグラビアなどではなく、ファッションとして、です。)
このブログの趣旨とは少しずれますが、アメリカで大変注目されているので紹介します。
エマ=ワトソンといえば、ハリーポッターシリーズで一躍売れっ子女優の仲間入りを果たし、その後も着実にキャリアを築く一方で、アメリカの名門校であるブラウン大学を無事卒業するという勤勉な一面も併せ持つ、まさに才色兼備を地でいく素敵な女性です。
ちなみにブラウン大学は1764年設立され、慶應義塾大学設立者・福沢諭吉がその範とした名門私立大学。
卒業生にはあのジョン・F・ケネディ・ Jr.大統領もいます。
実は、先日公開され大ヒットを記録しているラ・ラ・ランドの主人公ミア役に最初オファーを受けていたのはエマ=ワトソンだったという噂も流れています。
photo: ELLE
2014年には国連の”Goodwill Ambassador for UN Women”として任命され、フェミニズムについて堂々たるスピーチを披露し、世界中から賞賛を集めました。
その時の様子はこちら(英語版)
(日本語版)
【要約】
・「フェミニズム」という言葉に囚われるのではなく、女性の権利についての考え方が重要であるということ。
・一方で、男性も「男性とはこうであるべきだ」というジェンダー・ステレオタイプに囚われている
・男性と女性は2つの全く異なった両極端のものであるという考えを捨て、男性と女性をひとつのものとして考える
このように非常にクリーンなイメージのある彼女。
ここからが本題ですが、そんな才色兼備でフェミニストたちを牽引していくイメージのエマ=ワトソンですが、Vanity Fair誌の3月号で披露した姿が物議を醸しています。
Vanity Fair [US] March 2017 (単号)
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その噂の写真がこちら。
ほぼトップレスといってもいいほどの写真で、SNSでは大論争が勃発。フェミニストのイメージとは大きく違う写真にショックを受ける人も多かったようです。
アメリカではThe Sun 紙がエマが主演するディズニー実写版『美女と野獣』にかけて、「美女とおっぱい」という見出しで同写真を大きく掲載するなど、ニュースを騒がせています。
Emma Watson: "Feminism, feminism... gender wage gap... why oh why am I not taken seriously... feminism... oh, and here are my tits!" pic.twitter.com/gb7OvxzRH9
— Julia Hartley-Brewer (@JuliaHB1) 2017年3月1日
個人的にはこれはあくまでファッションであり、フェミニズムの精神とはまた別物であるとは思うのですが、、、
「フェミニスト」という言葉に揶揄的なイメージがついて回ってしまうのは、こういった写真にいちいち過剰と言えるほど反応し騒ぎ立てる人のせいじゃないかと考えさせられるニュースでした。
日本ではまだアメリカほどジェンダー問題が身近ではないかもしれませんが、皆さんもこれを機に”ジェンダー”について考えてみては?